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ヴィクトリアマイル　血統診断

“２強”のどちらを上位に取るか、が焦点だ。ともにＧＩを数多く勝っている両馬であり、母系の質を今さら論じるのはナンセンス。ここは距離適性に絞って検討したい。

ヴィクトリアマイル　データ分析

ブエナビスタは母が２歳女王でマイル戦を得意としたが、兄アドマイヤジャパン（父サンデーサイレンス）、アドマイヤオーラ（父アグネスタキオン）はどちらも中距離がベストだった。父スペシャルウィークも、現役時はデビュー３戦目以降、すべて中長距離に出走。種牡馬になってからも、産駒の全勝利数のうち５３・８％を１８００メートル以上で挙げている。

これに対してアパパネは、母が典型的な早熟の短距離タイプ。父キングカメハメハはダービー馬だが、産駒の全勝利数を見ると１８００メートル以上の勝ち星は全体の４７・２％にとどまる。以上の比較から、ここはアパパネを上位と評価した。

２頭に続くのはアプリコットフィズだ。先週、半弟のクレスコグランド（父タニノギムレット）が京都新聞杯を制したように、勢いがある。伯父にマンハッタンカフェがいる母系は成長力も十分で、変わり身を期待していいだろう。距離はやや短いが、東京向きの配合だけに妙味がある。

重賞勝ちがあるレディアルバローザ、ショウリュウムーンもアパパネと同じキングカメハメハ産駒だが、やや母系の質は見劣る感。同じキンカメ産駒なら、カウアイレーンが面白い。兄ブラックホーク（父ヌレイエフ）は安田記念、姉ピンクカメオ（父フレンチデピュティ）はＮＨＫマイルＣを勝っており、東京のマイルでこそ狙いたい血統だ。

バゴ産駒のオウケンサクラは母がエリザベス女王杯２着馬で、名牝ロジータが一族にいるなど母系が優秀。意外性を秘めており、人気薄でこそ注意したい。同厩のブラボーデイジーはパワータイプの配合で、時計がかかる決着なら台頭する可能性十分。他では母系のバックボーンがしっかりしているアンシェルブルーに注目したい。（血統取材版）

http://www.sanspo.com/keiba/news/110511/kba1105110505012-n1.htmより

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ヴィクトリアマイル　データ解析

ヴィクトリアマイル　データ分析

＊過去５回が対象

◆ ＧＩ実績重要　
連対１０頭中９頭に重賞優勝実績があり、うち５頭はＧＩウイナーとハイレベルだ。残る１頭、０７年２着アサヒライジングは重賞Ｖこそなかったが、ＧＩ２着２回３着１回。重賞実績だけでなく、ＧＩ実績も問われる。また、重賞Ｖ９頭のうち、０８年１着エイジアンウインズ以外の８頭が芝マイル以上の重賞で勝っていたことにも注目。距離実績も考慮したい。

◆ 牝馬３冠で３着以内　
７頭は桜花賞、オークス、秋華賞の牝馬３冠（ウオッカはオークスでなくダービー）すべてに出走し、いずれかで３着以内。早い時期からトップレベルで活躍していることが必要だ。

◆ 前走がＧＩＩＩなら連対　
前走がＧＩ、ＧＩＩなら着順は不問だが、ＧＩＩＩなら連対が必要。オープン特別や条件戦からの連対はなし。前２戦連続で掲示板を外した馬の連対もアサヒヒライジングのみで、それも２着までと不振。ローテに関しては、２冠牝馬カワカミプリンセスが０７年に１番人気で１０着に敗れるなど、２カ月以上間隔が開いた場合の連対例はない。実績があっても、久々は割り引きだ。

★ 結論

６歳以上は２２頭出走しているが、連対なし。宝塚記念Ｖなど牡馬相手に活躍したＧＩ３勝馬スイープトウショウでさえ、０７年の６歳時は９着だった。

ブエナビスタがトップ評価。ＧＩ５勝２着５回３着２回の実績は断然だ。
逆転候補はアパパネ。こちらもすべての項目をクリアしているうえ、ＧＩの勝ち数も４勝で、ブエナとも遜色はない。

データでは、この２頭の一騎打ちの様相で、昨年の桜花賞２着馬オウケンサクラ、マイルＧＩＩＩ２勝のショウリュウムーン２頭が離れた３番手。　（データ室）

http://www.sanspo.com/keiba/news/110510/kba1105100507005-n1.htmより

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2011　高松宮記念　血統診断

春のスプリント王決定戦・第41回高松宮記念(GI、芝1200m)が今週末の日曜日に開催される。例年は中京競馬場で開かれるレースだが、今年は同競馬場が改装中のため阪神競馬場での開催となる。

今回は「血統診断」の情報を！！

高松宮記念　データ分析

スプリングステークス　データ分析

毎日杯　データ分析

フラワーカップ　データ分析

スプリントのＧＩならば、サクラバクシンオー産駒の出番だろう。４頭出走するが、いずれも父譲りのスピードを武器としている。なかでもダッシャーゴーゴーは、母系がタフな米国血統でパワーも兼備。直線に坂があるコースも、問題なく、力のいる馬場になっても対応できる。サンダルフォン、スプリングソング、ヘッドライナーはダッシャーゴーゴーに比べて底力が物足りないが、自分の形でレースができれば、好勝負が可能だ。

レッドスパーダも侮れない。父タイキシャトルは、１２００～１６００メートルでＧＩ５勝。産駒に上質のスピードを伝えており、フィリーズレビューを勝ったフレンチカクタスも父の特徴を受け継いでいる。近親に米年度代表馬カーリンがいる母系で、底力も文句なし。駆け引きなしの真っ向勝負は望むところだろう。同じ父を持つサマーウインドはダートでＧＩを勝ったが、母シンウインドは京王杯ＳＣなど芝の重賞を２勝。芝でも力を発揮できる血統背景だ。

マンハッタンカフェは菊花賞、有馬記念、天皇賞（春）を制したステイヤーだが、産駒はむしろ中距離以下でスピードを生かした活躍馬が多い。ジョーカプチーノはパワー兼備のスピード馬だが、母系は平凡。血統面からは推しにくい。

フジキセキ産駒のキンシャサノキセキは、スピード、成長力を備えた上質な配合。得意分野を大事に使われているので、年齢的な衰えはほとんど感じられない。

ワンカラットはＪＣなどを制したファルブラヴ産駒で、母は仏の中距離ＧＩＩＩの勝ち馬。スプリンター血統とは言い難いが、一瞬のスピードはＧＩでも通用するものを持っている。シンボリクリスエス産駒のジョーカプチーノは母系の影響が強く出たスピード馬。タフなレースになったほうが持ち味が生きる。（血統取材班）

http://www.sanspo.com/keiba/news/110324/kba1103240506014-n1.htmより

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2011　高松宮記念　データ解析　サンカルロ満点

春のスプリント王決定戦・第41回高松宮記念(GI、芝1200m)が今週末の日曜日に開催される。例年は中京競馬場で開かれるレースだが、今年は同競馬場が改装中のため阪神競馬場での開催となる。このレースへ出走を予定している有力馬たちの1週前追い切りの模様を詳細レポート！

高松宮記念　データ分析

スプリングステークス　データ分析

毎日杯　データ分析

フラワーカップ　データ分析

◎ 阪急杯組に注目　
連対２０頭中、阪急杯組が最多１２連対で、しかも毎年連対と活躍が顕著。特に今年は阪急杯と同じ阪神コースで開催されるだけに、重要度がより高い。ただし、ＧＩ連対実績がない限り５着以内が必要。他路線の残り８頭のうち６頭は前走重賞でＶ。また、３カ月以上の休み明けで連対した馬は３頭いるが、いずれも芝ＧＩウイナーで２着まで。実績があっても劣勢だ。

◎ 芝の重賞＆ＧＩ実績必要　
１７頭がマイル以下の芝重賞でＶ。また、１５頭に芝ＧＩ３着以内の実績があった。

◎ ５歳が活躍　
５歳が最多１０連対。４～７歳は問題ないが、８歳以上は連対０で割り引き。ただし、キンシャサノキセキに関しては南半球産で実質的に７歳の秋のうえ、８歳以上でこの馬ほどの実績馬の参戦例がないため大幅な減点はしない。

◎ １分７秒台　
芝１２００メートル出走経験があった連対１６頭のうち、１４頭に１分７秒台の持ち時計。

◎ 牝馬苦戦　
連対３頭すべてＧＩ馬で、かつ重賞２勝以上の実績があった。

◎ 結論

５歳馬のサンカルロがトップ評価。好ステップの阪急杯を制し、実績面もスプリンターズＳ３着があり問題ない。同じく５歳のジョーカプチーノが逆転候補。ダッシャーゴーゴーは昨年のスプリンターズＳで４着だが２位入線しており、３着以内の基準をクリアしているとみる。昨年の覇者キンシャサノキセキは年齢面での減点は少ないが、前走着順で割り引いた。（データ室）

http://www.sanspo.com/keiba/news/110323/kba1103230504005-n1.htmより

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2011　高松宮記念　データ分析

春のスプリント王へ疾風迅雷のドラマ！「第41回 高松宮記念」

1996年から春のスプリントGI として生まれ変わり、中京競馬場で覇が競われてきた。しかし、今年は中京競馬場が改修工事中のため、舞台を阪神競馬場の芝1200ｍに替えて行われる。右回りコース、ゴール前の直線に待ち構える上り坂など、条件面での変化が、レース結果にどのような影響を与えるかは注目されるが、例年と変わらない激しい戦いが展開されることは、間違いないだろう。過去10年の結果をベースに、そのレース傾向を紐解いていこう！

高松宮記念　データ分析

スプリングステークス　データ分析

毎日杯　データ分析

フラワーカップ　データ分析

◎ 優勝馬の前走は３レース！

まず、前走のレース別の成績から見ていきたい。〔表１〕を見てわかるとおり、優勝馬10頭の前走は「阪急杯」「シルクロードＳ」「オーシャンＳ」の３レースに限られていた。そのうち最多の優勝馬６頭を送り出す「阪急杯」組は、過去10年で毎年必ず１頭は３着以内馬を送り出しており、３着以内に２頭が入った年も、過去10年間で６回に上る。上記の３レース以外で連対した馬は４頭いるが、そのうち３頭は2004年２着のデュランダルが「マイルチャンピオンシップ」、2006年２着のラインクラフトが「阪神牝馬Ｓ」、2007年２着のペールギュントが「中山記念」と、芝1600ｍ以上のレースに出走していた。残る１頭は2009年２着のスリープレスナイトだが、同馬の前走は、前年の「スプリンターズＳ（優勝）」だった。

〔表１〕前走のレース別成績(過去10年)

前走のレース成績勝率連対率３着内率
阪急杯 6-6-4-43 10.2% 20.3% 27.1%
シルクロードＳ 2-0-3-16 9.5% 9.5% 23.8%
オーシャンＳ 2-0-2-52 3.6% 3.6% 7.1%
その他のレース 0-4-1-37 0% 9.5% 11.9%

※ 阪急杯は芝1200ｍで行われていたレースも含む。
※ オーシャンＳはオープン特別で行われていたレースも含む。

◎ 優勝馬は前走で３番人気以上！

前走の単勝人気別成績をみると〔表２〕のとおり、優勝馬10頭は「前走で３番人気以内」の高い支持を集めていた。「前走で１～３番人気」だった馬は、いずれも３着内率で30％を超える高い数値を残しており、「前走４番人気以下」の馬を圧倒している。

〔表２〕前走の単勝人気別成績(過去10年)

前走の単勝人気成績勝率　連対率３着内率
１番人気 3-4-2-18 11.1% 25.9% 33.3%
２番人気 4-2-1-11 22.2% 33.3% 38.9%
３番人気 3-1-3-16 13.0% 17.4% 30.4%
４番人気 0-0-1-7 0% 0% 12.5%
５番人気 0-1-1-16 0% 5.6% 11.1%
６～９番人気 0-1-2-42 0% 2.2% 6.7%
10番人気以下 0-1-0-36 0% 2.7% 2.7%

※ 地方競馬の成績を含む。海外のレースを除く

◎ 好走パターンは前々走で３着以内か10着以下！？

前々走の着順別成績を調べると、前々走で３着以内に好走していた馬が、３着以内馬30頭中22頭を占めるなど、このレースでも好成績を残していた。また、前々走で４～９着に敗れていた馬は計47頭が出走して、３着以内に入ったのは僅か２頭（2003年３着のリキアイタイカンが前々走の京都金杯で４着、2010年２着のビービーガルダンが前々走のＪＢＣスプリントで６着）と不振傾向にある一方、前々走で10着以下だった馬では、５頭が連対を果たすなど、大いに巻き返しているのは、興味深いデータだろう。〔表３〕

〔表３〕前々走の着順別成績(過去10年)

前々走の着順成績勝率連対率３着内率
１着 5-3-3-30 12.2% 19.5% 26.8%
２着 1-1-3-15 5.0% 10.0% 25.0%
３着 1-2-3-9 6.7% 20.0% 40.0%
４着 0-0-1-15 0% 0% 6.3%
５着 0-0-0-6 0% 0% 0%
６～９着 0-1-0-24 0% 4.0% 4.0%
10着以下 2-3-0-47 3.8% 9.6% 9.6%

※ 地方競馬の成績を含む。海外のレースを除く

◎ 近３走以内の最低人気は５番人気まで！？

最後に近３走での単勝人気に注目すると、近３走以内に経験した最低人気が５番人気以内までだった馬(近３走で６番人気以下がゼロ)から、９頭の優勝馬が送り出されていた。近３走以内に６番人気以下を経験して優勝したのは2004年のサニングデール１頭のみだが、同馬は前年の高松宮記念２着の実績があった。近３走以内の、いずれのレースでも高い支持を集めていた馬が今年も出走してくれば、ノーマークには出来ないだろう。〔表４〕

〔表４〕近３走以内での最低単勝人気別成績(過去10年)

最低人気成績勝率　連対率３着内率
１番人気 1-0-0-0 100% 100% 100%
２番人気 3-4-0-7 21.4% 50.0% 50.0%
３番人気 1-1-0-13 6.7% 13.3% 13.3%
４番人気 2-1-2-9 14.3% 21.4% 35.7%
５番人気 2-1-2-11 12.5% 18.8% 31.3%
６番人気以下 1-3-6-108 0.8% 3.4% 8.5%

http://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2011/0327_1/index.htmlより

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